米刺激策は景気回復には力不足
意図的な煽り記事でしかないが、明らかに「不景気の株高」を予感させるものが潜む。
財政支援も徳政令も、経済危機がある度に議論されるが、急速な回復というのはない。
ゆっくりとした動きでしかないのだ。
V字回復はない。
昔、経済評論家がデフレ歓迎論を批判し、こんなことを言った。
「牛丼が500円から250円になっても二杯食うわけではない」と。
今、きっと経済の楽観論を必死に説いているだろうそいつに、同じ論理を返してみせよう。
「コロナが収束して外出禁止や自粛が解けたからと言って、人々は遊びまくり、散在しまくろうと街に繰り出すわけではない。元に戻るだけだ。落ち込みの借りは返せない。」と。
しかし、ただ、悲観論を振りかざすつもりはない。
結局はこれまでの膨大な金融緩和は続いていて、カネは流れ込むところを必ず探すだろうということ。
株から債権へシフトすれば株は下がる。それはそれで好都合なのだ。
ゼロ金利なのでやがては株式へと戻ってくるだろう。
だから「不景気の株高」は来ると思っている。
そのうち、コロナによって中国からの本格的逃避が始まるだろうし、新しいパラダイムに適合する企業や市民が生き残る新しい時代へとシフトしてゆく。
そこで淘汰は起きるだろうが、まずは「不景気の株高」。
中国元が呑みこんでいたカネはこれからますます流出してくるだろうし、質のよい資産への逃避は起きると考える。
あり得ないほどの世界的な金融緩和という波がありながら、中国というブラックホールがこれを呑みこんでいた。
忘れられてるようだがレバノンはデフォルトした。
そのために国が消滅することはなかった。