米株は週間で大幅に上昇
アメリカという国の影響は大きい。
「偉大な国」であろうとすることは、もはや国是と言っていい。
その矜持そのものがアメリカという国の存在を大きくもしている。
米国の景気対策は原理からすれば多くの疑問や議論があるはずだ。
そもそもピンポイントでの刺激が乗数効果を生むのだから、全国民にカネを配るのは全国民にカネを配らないのと同じことになりかねない。
ただ、そういう無制限のてこ入れを国家としてする、そういうメッセージは大きいものがあるだろう。 それがマーケットを動かす。
誰が死のうが、国とマーケットは永遠のように行き続けるのだ。その安心感は何ものにも代えがたい。
ビルゲイツにしてもバフェットにしても、トランプにしても、誰でも寿命はあるが、国とマーケットは概念だ。決して死に絶えることはない。
週末の金曜日のNYを見ていたら、大きく下がったところにジリジリと値を戻してきてぐんぐんと持ち直し、マイナス圏ではあったがずいぶんと上げた。
そして最後の最後に、急落といっていい動きをみせて引けた。
これで何か悪材料があるかと思ったが、特になかった。
利益確定だということだと思う。
特に最近はボラティリティが高いからどうしてもこういうことになる。
しかしこのbloomberg の記事では、
「米連邦準備制度理事会(FRB)は米財務省証券の購入を週明けに減額すると発表、米国債相場を押し上げた。米国株の下げ幅拡大の一因になった可能性がある。」
としている。
本当にそう思っているのか(笑)。
これは、景気対策をするという政府を支援する意味がある。
FRBの国債購入によってクラウディングアウトが起きることを避けるためのことであり、FRBは他の他の金融措置は続けるはずだからだ。
つまり、「教科書通り」のことをやるという話でしかない。
いまどき、学生なら当然知っているような話だ。
それをわざわざ知らん顔をして、危機を煽っているような気もする。
それに揺れ動いてしまう市場というならまたそれも真実だが、ちょっと幼稚に過ぎないか。
bloomberg は飛ばし記事も多く、まあそれなりに読むべきかもしれない。