感染阻止と経済活動、ジレンマかワガママか
市場が催促をしている。これはまだ実体経済からの催促ではない。
先回りした市場筋からの提案はポジショントークでしかなく、ワガママな催促にしか感じない。
本来なら自粛や封じ込めによる経済的影響を逆手にとって、むしろ景気浮揚策となるよう促進するべきだが、感染阻止と景気刺激は両立できないと嘆く。
まるで失望するふりをしているようだ。
ネットやITの促進というなら、動画配信すら対象にできる。
在宅ワークへの支援ということなら、宅配サービスへの軽減税率などのてこ入れがあってもいい。普通に考えられることとメディアの提案はなぜか異なっている。
消費税の影響はキャッシュレス・キャンペーンでほぼ取り除けている。
そうなると、このコロナが景気への一番の悪材料ということになるがコロナ感染封じ込めという変化に対応した経済に力点を入れるべきだと感じるが。
なによりまだコロナウィルスの特性と伝染経路の把握ができていない。
世の中は「騙し」が多い。
コロナが大規模感染する予想がされていたのに当初は市場は知らん顔をしていた。
メディアもクルーズ船の係留を騒ぎ立てた。
コロナウィルスがペスト級のものではない以上、世界景気、経済への大きな悪影響がある方に注目すべきだった。
景気へのインパクトを予想することは簡単だったのに、中国の工場の稼動再開の見通しなどと知らん顔をしていた。
今は逆に、収束しつつある状況に見えるが、遅れて感染が広がりつつあるアメリカでも騒ぎ始めている。
が、それも規模は大きいものではない。
正しく情報発信がされるべきなのにマスメディアが図に乗って騒ぎを起している。
今はアメリカとて、景気後退への影響が心配されるはずだが日本の騒ぎの再現をしているようだ。
このところ日本が先行し、アメリカが追従する動きが続いている。
これはアメリカ市場からすれば「気に食わない」はずで、やがてアメリカが先をゆくように市場は修正されるはず。
となれば日本はアメリカの先を読むより、サプライズ、後追いになる動きか。
その辺りが収束と考えてよいのか。
そして回復、実体経済の余波が到達するまではまた知らん顔か。