グレタの呪いかw、原油暴落
サウジは既に世界景気の後退、大幅なリセッションを想定している。
大きな需要減にもサウジアラムコの資金が支援となり耐えられると考えているのだろう。
そしてどうせ避けられない需要減なら、シェアを求める方が懸命だと判断したのか。
この判断がされる直前、有力王族が拘束されている。
つまりこの判断には反対する向きがいたことを示す。
これはサウジにとっての賭け、経済的な賭けの側面があると考えられる。
サウジ発の混乱がなければ今日ほどの下げはなかっただろう。
オイルの値段は、世界に向けて世界景気が確実に後退することを示したものだ。
世界経済の成長が止まればグレタの望む世界だ。皮肉にも、このところのグレタの願望そのままではないか(笑)。
しかし恐慌ということは当たらないだろう。
穏やかな死か老人ホームでの希望のない生活ということになる。
予想していた下限は18000円だと書いたが、12000、15000円は考えておいた方がいいかもしれない。
個別には数倍に上がってきたものもある。
これらが消えれば影響は優良株にも及ぶ。
まだ確実な損切りがされているとは思えない。
そして打つ手のない経済対策。
開き直って、日常の生活はできているのだからと、多くを望まぬ政策でも打ったらいいが、政治が歪められている現代ではそれは難しいだろう。
かといって恐慌ということにはならないだろう。
中国を除けば、昔と違って、高齢化した先進国により無限とさえ言えるほどの資金供給がされている世界で、恐慌のようなバーゲンセールは起きない。
例えば、中国がこれまで貯めこんできた金がいきなり無価値になることを考えてみてもいい。
そこでまた先進各国が資金を流す余地ができることになる。
中国と我々の生産物は等価ではない。
価値観の違う連中との価値を比較することなど、虫や動物と取引するようなものだ。
これまでブラックホールのように世界の流動性を呑みこんできた中国のカネが消えることは世界経済にとってショックアブソーバーの役割を果たす。
信用想像の余地はないとされてきたものが、中国の価値の一段の下落によって余地ができることになる。
まだ想定は架空のボードゲームの上のものでしかない。
総悲観はまだ先だ。