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【速報】アフガニスタンの脱出劇とこれからの見通し

 

追記 2021/9/2

 

 アメリカ軍の撤退が完了したとされて、やっとこんな話が出てきた。

 当サイトはすでに最初から言ってきた。

 カブール発のパンドラの箱には汚職自由主義の名のもとにやりたい放題やった腐敗した連中が入っている。

 

 彼らはアメリカや欧州でこの先、どう暮らしてゆくつもりなのか。

 

 予測的なことを書けば、間違いなくそれは麻薬取引だと見ている。

 

jbpress.ismedia.jp

 

 アフガンに彼らがツテを頼り、アヘンを密輸し、アメリカや欧州に恩をアダで返すことになる。

 アメリカの復讐ヒステリーはそうした連中を育ててしまったのだ。

 

 自由と繁栄の味を覚えたアフガン人がカブールから脱出したのではない。見に覚えのある、後ろめたい連中がカネを持って逃亡したのだ。

 人権や自由という欺瞞を旗印にしてアフガンを利用して着服したユーロを筆頭とする官僚連中、国債祖組織の連中が追及されることはないだろう。

 

 そうしていつかまた返ってくるのだ。

 

 

www.newsweekjapan.jp

 

 アメリカ主導の脱出劇が注目されているアフガニスタン

 まるでかつてのサイゴン陥落を思わせると言われているが、連想にしてもあまりに貧弱だ。

 

 すでにカブール陥落と脱出パニックから数日が経っており、まだ数日かけてアフガンから退去するのだ。

 では彼らは食事や睡眠はどこで取っているのか。

 

 屋台が出て食料を出してさえいる。脱出を目論む豊かな連中はそれをカネを出して買えるのだ。

 しかしそのカネは正当なものとは決して言えないはずだ。

 

 

 今、政権を奪還したタリバンと撤退を決めたアメリカの奇妙な関係が続いてる。

 

 アメリカはタリバンを信用できないとしつつ、空港へ人々が殺到しないようタリバンに幹線道路をコントロールすることを許している。

 そうしてこの記事のように反テロでタリバンと協力し始めてさえいる。

 

 西側はメディアを通じてタリバンの残虐性を印象付けようとしてきたが、タリバンアメリカの撤退を邪魔するつもりはなかった。

 しかしG7はなぜ早々と意味もなく「反タリバンで結束して対応する」としたのか。

 そこにはカラクリがあるといわざるを得ない。

 

 

 今回のアメリカの姿勢について自由を見捨て、人々を放擲したと非難する向きもいるが真実はどうなのか。

 

 アフガンにウィグルの虐殺以上に見捨てられた人々がいるとは思えない。

 なぜ偏向した言論はそこまでアフガニスタンのことを気にかけるのだろう。

 「アメリカの敗北」というが、そもそもいったい何が敗北だったのだろうか。

 


 ここ二十年でインフラも整備され、タリバンは秩序を維持する決意を固めているように見える。

 政権としては周到に用意された部分さえ匂わせる。

 あまりにタリバンを露悪的に報じる報道は偏っていて真実は見えていないように思える。

 


 この脱出劇は、パニックがあったとしても考えてみれば意味不明だ。

 タリバンは外国人やかつてのアメリカ駐留軍への協力者らを殺戮するためにカブールを陥落したわけではない。

 政権を奪還するためだ。

 

 それがまるで緊急避難が必要であるかのように西側協力者と関係者が脱出を図っている。

 一体、彼らは何かの後ろめたさがあってアフガンを脱出しようとしているのか。


 空港周辺でプラカードを持つ少年がいた。

 彼は「我々はタリバンを信じない」と英語で書かれたプラカードを掲げていた。その顔はアフガンの普通の少年ではない。

 豊かな、それこそ西側の特権階級のようないでたちだった。

 


 この脱出劇で見えてくるのは、実は巨額の金がこのアフガンに投じられていたということだ。

 先進各国がアフガン支援を名目に税金を投入し、そのピンハネや中抜きをする官僚や関係者がアフガンを取り巻いていた。

 

 アフガンは、先進各国政府関係者らの巨大なマネーロンダリング装置だった可能性がある。


 事実、かつてタリバンが政権を取ったのはこうした汚職と腐敗に嫌気がさした人々の支持があったからに他ならない。

 

 タリバンはそこにあまりに教条的なイスラム法を持ち込み人々に恐怖を与えたが、斬首や誘拐などをしていたわけではない。

 タリバンイスラム国の斬首ビデオに批判的なことさえ公言していた。

 

 今、タリバンアルカイダを、あるいはイスラム国とさえ混同させるような論調が見られるがそれは意図的に行われているフシがある。

 

 

 アメリカの介入でタリバンを追い出したものの、アフガンは再び汚職まみれの社会になっていたのではなかったのか。それも西側関係者らのカネを巻き込んで。

 

 かつて、イラクに運ばれた莫大な金額の現金が消えたことがある。

 現地で民間警備会社を展開していたのはラムズフェルドの会社だった。

 そのカネは消えたまま見つかっておらず、このスキャンダルはごく一部の報道に終わっている。

 

 ここには同じ構図があった疑いがある。

 アフリカや中東でレイプ事件を慢性的に起していたことが発覚した国際赤十字国境なき医師団らの組織はここアフガンでは大人しいものだった。

 それはやはりカネにからむことがあったからではないのか。

 

 大量の現金とともにウズベキスタンへ真っ先に逃亡したガニ大統領の行動はそれを象徴しているのかも知れない。

 


 ビンラディンアルカイダを率い、豊かな資金源をサウジアラビア、かつてはアメリカからも得ていた。

 が、アメリカからの支援が細ると逆にイスラム原理主義として独り立ちすることを目論んだ。


 遠くアフガニスタンまでアルカイダは進出し、タリバンに軍事教練を申し出、武器さえ与えて支援してやっていた。

 アルカイダはそうして各地でイスラム運動の後ろ盾という地位を確立しようとしたのだった。

 

 だがイスラエルアラブ諸国との対立、ひいては中東でアメリカへの反発が強くなり、アルカイダイスラム原理主義のグループとして最前線で実績をあげる必要が生じる。

 

 そうして起きたのが911テロだった。
 
 アメリカは911のテロで面目を潰し、復讐に燃えた。

 探しても見つからぬビンラディンを捕らえることはアメリカの目標になった。

 

 

 アメリカはビンラディンを引き渡すようにタリバンに要求した。

 しかし義理を裏切ることはイスラムでは許されないことだった。タリバンは少なからずアルカイダから支援を受けていたからである。

 

 タリバンがこの要求を拒絶すると、ビンラディンを「匿っている」として、アメリカはタリバン政権を攻撃し政権を転覆させる。

 タリバン911テロに関わったわけではない。それは一方的で決め付けの侵攻作戦だった。

 

 この作戦を正当化させるため、アメリカは民主主義や秩序回復などを名目にする。

 新たにできた政権はカルザイが大統領となり、西側に媚びへつらうように振舞った。


 カルザイのファッションは西側で注目を浴び、その洗練度は拍手で迎えられる。

 砂埃の国アフガンから来たベストドレッサーというわけだ。カルザイはあちこちで賞賛されるピエロぶりを発揮する。

 吐き気のしそうな見世物よろしく、カルザイは国連で空虚な演説をし、田舎者の猿は偽善的な西側に華麗なコスチュームを披露し続けた。

 


 しかし中味のない政権は体裁だけでしかなかった。荒廃した国の再建と引き換えに西側の汚職が流れ込んだ。

 その内実はかつての汚職まみれの社会の復活であった。

 

 アメリカはアヘンの生産を止めさせることももうひとつの目的とし、この政権転覆を正当化していたが、カルザイ実弟はそのアヘン生産と麻薬取引を牛耳る影のボスでもあった。

 

 なんということはない、アメリカはただビンラディン憎しだけのために政権を転覆させ、汚職と腐敗、だらしのない傀儡政府を作っただけであった。

 

 そして各国の政治家がアフガン情勢を利用しようとした。

 

 

 そうしてタリバン掃討という意味のない戦闘が繰り返され、各地の武装勢力や外国勢力が小競り合いと小規模な戦闘を続けてきた。

 一方、政権を追われて二十年余り、タリバンは堅実に組織を整備し、秩序だった体勢を構築していた。


 そこへきてこのアメリカの撤退という決定でタリバンは首都カブールを攻略する。

 完全な無血開城であった。

 


 まるでパニックに陥ったようにアフガニスタンを脱出しようとする連中には多くの腐敗勢力がいたことは間違いがない。

 彼らには故郷はカネづるでしかなく、アフガンの平和も秩序も意味のないものだった。逃げ出すだけの理由がある連中だ。

 

 こうして先日、カブールが陥落した後、空港周辺で自爆テロがあった。

 実行したのはイスラム国を名乗る勢力のひとつであり犯行声明を出したが、実は間接的にはアルカイダ系と言っていい。


 イスラム国が勢力を伸ばし油田を奪取することで石油の密売をして資金を得ていた頃、アルカイダイスラム国の幹部らと会談した。その頃にはアルカイダは弱体化していた。

 

 そこでイスラム国はアルカイダに、自身を正当なカリフ、後継者であることを認めるよう要求した。

 資金源に困っていたアルカイダはこれをあっさりと受諾した。

 アルカイダはいとも簡単にイスラム国の配下に加わったのだった。

 


 イスラム国がシリアで問題化し続け、アフガンは忘れられた。

 イラクの秩序回復も必要となりイランへの警戒もあった。

 

 もともとアフガンはアメリカにはどうでもよい国だった。だからアフガニスタンは忘れられたように見えた。

 それでも西側各国が駐留を続けたのは莫大な戦費や駐留費がよい金づるになったからである。


 タリバンにとってはビンラディンには義理があったが、政権争いという意味ではイスラム国とは敵対する。

 

 本来なら今回の自爆テロ攻撃で、バイデンは「今回のテロの犯人はタリバンが追求できるよう協力する」と言うべきだった。アメリカは撤退を決めているのだ。


 一方のイスラム国としては事情がある。

 イスラム国はアメリカを相手に戦闘を続けていたいのであり、タリバンを相手に内戦となればイスラム的な正当性はなくなってしまう。

 

 今回のテロ攻撃はアメリカを引き止めておくためのものだ(笑)。

 

 

 もともとアフガンは複数の部族による分散統治が行われていた。

 そこにイスラム原理主義の正統性を持ち込もうとしても無理があった。

 相手がアメリカならまだしも同じモスリムとでは戦闘にならないからである。


 バイデンの「テロ犯には罪を償わせる」という発言はイスラム国の望み通りになったように見えたが、バイデンは相変わらず引き続き撤収は続けるとしている。


 今後も、アメリカが完全に撤退するまではこうしたテロ攻撃が起きるだろう。

 

 イスラム国は今、必死になって外国の敵対勢力をつなぎとめておきたいのだ。それが彼らの死活問題であるという皮肉があるために。

 

 これからどんな挑発もしてくるだろう。

 それがひいては政権を奪還したタリバンの正統性を支援することになるだろう。それも皮肉なことだ。

 


 最後に、中国への影響ということはすぐにでもあるだろう。

 習近平もすぐに動き始めているはずだ。

 

 もしイスラム国が勢力を再び伸ばそうとするのであれば、ウィグルを理由に中国へ触手を伸ばすに違いない。

 中国を標的にすることは自身を正当化するのに好都合だ。


 それはムスリムは同胞を見捨てないということになるからだ。

 

 しかしタリバンはどうか。

 もはやごく普通の正常な政権掌握であれば、中国と取引することはあってもウィグルにまで手を突っ込むことは残念ながらないかも知れない。

 

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 すでにアフガニスタンは中国の投資を受け入れている。

 

 

 

 


 以上、駆け足で速報したので固有名詞等の詳細の記述については省略した。